265年も続いた幕府! 徳川家康はどういう基準で大事な2代目を選んだのか?
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第53回 ~徳川家康の子ども事情~
知性…様々な分野の知識が豊富で、何かを学ぶことに喜びを感じる。頭の回転が速く、物事を論理的に捉えることが上手
行動力…頭で考えるよりも行動で結果を出す。未知の分野に挑戦する意欲が強く、交渉力や営業力を磨けば成功できる
人脈…さりげない気配りができて誰とでも仲良くなれる。サービス精神が旺盛でコミュニケーション能力も高く人を動かせる。
自立心…他人に依存することなく、自分が信じた道を突き進む強い精神性。リーダーシップを発揮しフリーで活躍できる。
遊び心…楽しいことを企画する等、生活に遊びを取り入れることが自然とできる。芸術面の才能があり、表現力が豊富。
〇秀忠のみ、自立心を持っていない!
自立心を持つ人物は、自分の信じた道を突き進む強い精神性と、リーダーシップを持っている。欲しいものはどんな手を使っても手に入れたい!という主張が激しいである。
この自立心を、家康は10%、信康は70%、秀康は40%持っているが、秀忠は持っていない。自立心を持っている人物は、会社の社長や大出世した戦国大名に多い。国や会社をまとめるには自立心は必要なのだろうが、家康は次期将軍に、自分に勝る強い信念でなく、従順に付き従う姿勢を求めたのかもしれない。
秀忠の行動の規範は、家康の教えを守ることだった。秀忠は権力に対して欲のない人物で、「将軍職は先君から賜ったものであり、自ら得たものではない」といって、すべて控えめだったという。一方の家康は秀忠に将軍を譲り隠居した後も、絶大な権力を奮った。秀忠が将軍職を勝ち取ったのは、主張がなく父親を慕う性格のゆえんかもしれない。
ちなみに、信康は、自立心の星を4つ以上持っており、これを八相局(はっそうきょく)という。それも八相局の中でも最もスケールの大きい、劫局(ごうきょく)を持つ。八相局は、とにかくスケールが大きくエネルギーが強い。人間は悪くないが、悪知恵が働き法律すれすれのことをやる、いわゆる政治家の参謀タイプである。特に劫局は、悪知恵、策略が抜群のため、政治の世界では裏側で成功。社交性があり、海外で成功するタイプ。この国では収まりきらない自立心を持っているといったところだろうか?信康の切腹について諸説あるが、筆者は、信康の陰謀説を支持する。策略を用いて家康の謀反(?)を画策し、裏で敵国・武田家と繋がっていたのだろう。あるいは、そんな陰謀を企てかねない強い自立心を持った信康に強い疑念と恐怖を覚えていたのだろう。
〇秀康のみ「人脈」をもっている
「人脈」はさりげない気配りができて誰とでも仲良くなれる星。広い人脈を持つが、優し過ぎるため、騙されやすい面も持つ。
人付き合いが上手な「人脈」の星だが、4人の中では秀康のみが30%持っている。40%と強い自立心を持つ秀康だが、優しくさりげない気配りができるため、家康や他の武将とも上手にコミュニケーションをとったのだろう。
江戸城の大広間で上杉景勝と出会った際、お互いに上座を譲り合った。景勝は秀康の家柄が上だとして譲ろうとしたが、秀康は、「先に中納言となられたは上杉どの」と固辞したという。こうした譲り合いは、弟の秀忠との間にもあったそうで、2人の乗った輿が出会った際、「どうぞそちらが先に」と譲り合ったせいで、大行列が立ち往生し大変だったんだとか。そんな「人脈」の星が幸いして、豊臣家や結城家に養子に入れられたものの、家康や他の武将と対峙することなく、生涯を全うすることができたのだろう。
〇秀忠のみ「知性」を持っている!
知識が豊富で頭の回転が速く、物事を論理的に捉えることが上手な「知性」。4人の中では秀忠が30%持っているが、意外なことに他の3人は持っていない。
秀忠が誕生してまもなく信康が切腹させられた。秀康は「本当に俺の子か?」と家康に疑われ3歳まで会えなかったという。そんな兄達の様子を見聞きしながら育った、頭のいい秀忠はどうすれば家康とうまく対峙できるのかを計算していたともとれる。